優しいアガセたちへ。

 

この記事は、GOT7へのメッセージというよりも、GOT7を愛するアガセたちに宛てて書いたものです。

 

私はあまり「民度」という言葉でファンダムを測ることが好きではありませんが、そんな私でも自信を持って言えることがあります。本当にびっくりするほど、アガセというファンダムは「民度」が高い。

GOT7の歴史の中には、どうしても胸に落ちないような出来事だってたくさんありました。詳しい言及は避けますが、「いったいどうして?」と叫びたくなるような試練がいくつもあったはずです。

けれどアガセは、そんな時でもいつも冷静でした。初めは悲しみや怒りに満ちていたタイムラインも、次第に「悲しいけれど、前向きに考えよう」と励まし合う流れに変わっていきました。そして「みんなGOT7を見て笑顔になろう!」と面白動画をRTしたりして、気づけばいつもの楽しげなタイムラインに戻っているのでした。

そんなアガセたちを、新米ファンの私はいつも尊敬していました。明るくて優しいファンダムを作り上げ、そして維持しようとするアガセたちの姿に憧れていました。

 

2020年末にGOT7の再契約問題がささやかれ始めたときも、アガセたちの姿勢は変わりませんでした。動揺が広がる中、「公式発表を待とう」「彼らの選択を応援しよう」と声を掛け合い、必要以上に騒ぎが広まることを抑えようとしていました。

そしてきょう1月10日、薄々感じていた予感は現実のものとなり。GOT7のメンバーたちがそれぞれ別の事務所へと移ること、今までどおりのグループ活動が難しくなるであろうことが報道されました。

ファンダムは一瞬にして絶望の淵に突き落とされました。それでも今、「#GOT7FOREVER」のハッシュタグを覗いてみれば、GOT7への愛や感謝が溢れています。「今までありがとう」「寂しいけど応援するよ」「それぞれの道で輝いてね」…………アガセは、本当に優しいのです。

 

だけど私は、そんな優しいアガセのみんなに言いたいことがあります。

みんな。こんな時ぐらい、泣いたっていいんだよ。って。

 

アガセというファンダム名には「ひな鳥」という意味があります。

私たちひな鳥にとって、GOT7は。

毎日養ってくれる親鳥であり、

寒さから守ってくれる暖かい巣であり、

疲れたときには羽を休められる止まり木であり、

そしてどこまでも広がる大空でした。

そんな大切な存在が、突然目の前からいなくなってしまうのですから、寂しくて当たり前です。涙が止まらなくなって当然です。

(解散や引退でない以上、「いなくなってしまう」という書き方はあまり適切ではないかもしれませんが、アガセたちの受けた衝撃を表すためにこのように書きました。ご容赦ください。)

 

「本人たちが選んだ道だから」

「芸能界からいなくなるわけじゃないから」

「不仲で分裂したわけじゃないから」

「怪我や病気で引退するわけじゃないから」

全部、その通りです。だけどそれは、『アガセが悲しむべきではない理由』にはなりません。

いつも優しいアガセだからこそ、いつも元気で明るくあろうとするアガセだからこそ、今日ぐらい後ろ向きになったっていいんです。声を上げて泣いたっていいんです。前向きになるのは、ゆっくり悲しみと向き合ってからでも遅くないから。

お前に言われなくたってもう泣いてるわ、というアガセ。いまは泣いてる場合じゃない、というアガセ。泣きたいけれど泣けないんだ、というアガセ。いろんなアガセがいると思います。でもみんな、GOT7を愛しGOT7に愛された大切なアガセであることに変わりはありません。

 

アガセのみなさん。心の喪失感とゆっくり向き合って、また前を向ける日が来たなら、そのときは一緒に叫びましょう。

「GOT7はいいぞ!」

ってね。

 

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