沼を広げるつもりはなかったんです。本当なんですって。(20代 女性)

 

「KPOPは推しグループひとつで十分!お腹いっぱい!」

一年前の私は、噓偽りなくこう思っていました。

きっとこの記事を読んでくださっている皆さんはこう思ったことでしょう。

 

それ、なんてフラグ?

 

 この記事は、見事にフラグを回収し、SUPER JUNIORという沼に落ちたひとりのオタクの話です。

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敬意をこめてウニョクちゃんのお言葉を貼っておきます。

 

時はたいして遡らないこと4月上旬。新型のアレがアレしたことにより大層暇を持て余していた私は、ぼんやりとYouTubeのおすすめ欄を眺めていました。(YouTubeのおすすめ欄ってマジで沼の宝庫だから気をつけてください。もうみんな知ってると思うけど)

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お、スーパージュニアじゃん。SMのなんか面白そうな先輩グループ。週刊アイドルの司会やってたヒチョルがいるところだよね。

………見てみるか。

と、かなり薄い知識のままこの動画をクリックしました。

いや、編集めっっっっちゃオシャレ!!!!!

すごいんですよ、ちゃんと振り付けに込められた意味が一目でわかるようになってる。テレビを消すところとか、バブルを弓矢で割るところとか。もともと「音ハメ」に弱い私は、見事にこの曲にハマり延々と聴き続けました。

この動画は定点カメラで顔がアップにならないので、もうちょっと顔の見やすいパフォーマンス動画を探して辿り着いたのがこれ。

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イントロで二人が顔を近づけるとこ、絶対オタクが沸くポイントだよな~とこの時は冷静な私。(この二人が永遠のシンメことウネであるとはまだ知らない)

推しグループはみんな20代なので、30代のお兄さんたちが圧倒的余裕を見せつけつつわちゃわちゃしている様子がとても新鮮で、(あれ………なんかスジュいいかも………?)とドキドキしたのを覚えています。

完全にSuper Clapに狂わされた私はいろいろな音楽番組の映像を漁り、「金髪ハーフアップのド美人がいる………」とイトゥクさんに吸い寄せられていきました。

いま思い出すとめちゃくちゃ面白いんですけど、イトゥクさんがセンターになるパートで「こんなに美人なのにけっこうやんちゃな声!!!好き!!!」ってときめいた記憶があるんですよ。でも今になってよくよく考えたら、イトゥクさんがセンターってだけで歌ってるのはウニョクちゃんだったんですよね………。”イトゥクとウニョク間違われがち案件”を知った今となっては笑うしかない。ウニョクちゃんマジでごめんね。

 

さて、次に視聴した曲が………

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そう、天下のBlack Suitです。

いやもう、こんなん好きにならないオタクいます?もともと二次元のオタクなのでこういう「スーツ!!!クール!!!大人の余裕!!!」みたいなコンセプトにすこぶる弱くて………

何が衝撃だったって、イェソンさんの髪型です。KPOPといえばやっぱり派手な髪色にかっちりしたスタイリングが定石じゃないですか。こんな伸ばしっぱなしのサラサラ黒髪ってありなの!?もうほぼアニメの世界じゃない!?と釘付けになりました。

 このあたりからあまりに一気に動画を見すぎてどれが最初だったか忘れてしまったのですが、同時並行でリターンズやら週刊アイドルやらのバラエティも浴びるように視聴していました。なにせ推しグループがJYPの誇る芸人ことGOT7なので、スジュのとっちらかりぶりを好きにならないわけがなかった。そしてSuper Clapのときの金髪ハーフアップド美人は喋るとだいぶ残念なお兄さんだということもわかり、ますます好きになっていきました。

 

ただこの時点では「お勉強中」という感じで、まだ「スジュ愛してる!!!!!」の域には達していませんでした。そんな私の頭をぶん殴って沼に引きずり込んだのが………

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イェソン兄さんでした。

30代男性がこんなにかわいい曲を歌うことある????ピンク髪だよ????キュートすぎない????とキレながらいそいそとアップルミュージックでPink Magicのアルバムをダウンロードしました。

しかし真の刺客はタイトル曲ではなく、6曲目の「Wish」でした。どんな曲かというと、「まだ見ぬ運命の人に宛てたラブソング」なんですよ。

元気で過ごしていますように

同じ空の下のどこか

互いの名前は知らなくても 夢見ていれば

僕たちは出会うはずだから

世界が許すかぎりの

僕のすべての偶然を集めてすれ違う日

僕が君を見つけるから

出会うその日まで どうかお元気で

(拙訳)

10代の夢見る少年ではなく、厳しい芸能界を生き抜いてきた30代のお兄さんが、こんなピュアで一途な歌詞を書けるのか!?!?とあまりの尊さに涙。さらにイェソン兄さんが「運命の人というものを信じているから一度も合コンに行ったことがない」と言っているのを知ってしまい、そんな最高なことあるんだ………と一気に好きになりました。

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そしてついに日本語の曲に辿り着きました。

これまた「街中ですれ違った女の子に一目惚れし、その後カフェに入ったら偶然にもその女の子が働いていた」という運命的なストーリーなんですよね。そしてその女の子とたくさんの思い出を作っていく(という妄想をする)んです。

そのストーリーの可愛らしさもさることながら、私が一番沸いたのは「イェソン兄さん、ほんとにおててがちっちゃいんだ~~~~~!!!!!」という点でした(なんで?)

イェソン兄さんの手が小さいという情報はもともと知っていたんですが、MVに登場する女の子と手の大きさがマジで同じなんですよ。「頭ではわかっていた情報をいざ目の前で見せられると死ぬタイプのオタク」なので、もう刺さりに刺さりまくりました。

というわけで私のスジュ人生が始まったのはイェソン兄さんのおかげです。本当にありがとう。このご恩は忘れません。

 

さて、そんなこんなで迎えた5月31日。そう、Beyond the SUPER SHOWの日です。

ビビりで引きこもりのオタクなので、実は人生で一度もライブというものに行ったことがありません。というわけでこの日が私にとって「初スパショ」にして「初ライブ」でした。

ドキドキしながらPCの前に座った私の目に飛び込んできたのは、青いマントを纏ったお兄さんたちの姿。その瞬間からリアルに開いた口が塞がらなくなり、一曲目のSUPERMANが終わるまでずっと呼吸も忘れて画面にかじりついていました。

待ってくれ。こんなに最高なパフォーマンスがこの世に存在していていいのか。一曲ごとに15分休憩を挟んでくれ。オタクのキャパを考えてくれ。

とうわごとのように呟きながら二時間のライブを見終える頃には、骨の髄までSUPER JUNIORのファンになっていたのでした。

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 いまではこんな記事を書くレベルの立派なオタクです。おめでとう。

 

さて、ここまでお読みくださった皆さんは「イトゥクから入ってイェソンペンになったのね」とお思いのことでしょう。ところがどっこい驚くなかれ。推しが決まらないんですよ。

だって スジュ、全員魅力的すぎません?????どっちを向いても最高なアイドルしかいないうえに、集合すると魅力が累乗されていくんですよ。そんなん推しが決まるわけがなかった。

いまのところ、「いちばん顔とパフォーマンスが好きなのはイトゥクさん」「いちばん布教しがいがあるのはイェソンさん」という感じです。なおこの記事を書いている9月5日現在、D&Eという最高コンテンツが日々滝のように供給されているため「ウニョクちゃん何してもかわいい;;;;無理;;;;」なオタクになりつつあります。

いずれ誰かひとりに落ち着くのか、それともずっと箱推しでいつづけるのかはわかりませんが、なんにせよスジュは最高なのでこれからも応援していこうと思います。

お兄さんたち、何歳になっても元気で愉快なお兄さんでいてください。愛してるよ!