「同担拒否」ってなんだ?

先日、こんなアンケートを見つけました。

 

拡散希望
同担拒否についての卒業研究のため、意見を集めています。
3分程度で完了するので御協力頂けると助かります。頂いた回答は指導教員の下で厳重に管理し、卒業研究以外に使用することはありません。また回答者の個人も特定されませんので気軽に回答してください。https://t.co/I0veNYNtAl

— 卒業研究 (@sotsuron_2020) 2020年6月10日

(現在このアンケートはいったん締め切りとなっているようです。投稿者様からの申し立てがあった場合は記事を取り下げさせていただきます)

 

 「同担拒否」についての卒業研究?面白そう!と思ってなんとなくアンケートを開いたのですが、これがまあ難しい。考えているうちにどんどん哲学みたいになってくる。せっかくいろいろ考えたので、その記録を残しておこうかと思います。

こんな記事を書いておいてなんですが、私自身は「同担拒否」というカテゴリーに属したことはありません。あくまで「同担拒否をしたことがない人」としての考察です。ですので同担拒否を経験したことがある方にとっては「ぜんぜんわかってねーなコイツ」と思うような記事かもしれませんが、どうぞご容赦ください。

それから、この記事を書いている私は「男性アイドルを推している女性ファン」なので、同性を推している方や男性ファンにとってはややピンと来ない記事になっているかもしれません。そのあたりを踏まえた上で読んでくださると嬉しいです。

当然ですが、この記事はあくまで「個人の見解」です。大事なことなのでフォントを最大にしましょうか。

この記事はあくまで「個人の見解」です。

……OK?では、本題に進みましょう。

 

おそらくこの記事を開いた方は多かれ少なかれ「同担拒否」という言葉を知っていると思いますので、詳しく解説はしませんが、ざっくり言うと、「同担」(自分と同じキャラや人物を推しているファン)を苦手とする人たちのことです。「担当」という言葉が使われているのでおそらくジャニーズファン発祥と思われますが、現在では幅広いジャンルで使用されています。

冒頭のアンケートでは、最初に「あなたは同担拒否をしたことがありますか?」という質問があり、回答次第で別のページに飛ぶシステムになっています。私は「いいえ」と答えたので、以下の二つの質問に飛びました。

・同担拒否をしているファンはどんな人だと思いますか?

・あなたと同担拒否をしているファンでは何が違うと思いますか?

どんな人!?そういえば考えたことなかったかも……。軽い気持ちで開いたものの、回答に数十分かかってしまいました。それなりに色々と考察したので、その軌跡を残しておこうと思います。

同担拒否とひとくちに言っても、そのメカニズム(?)には何通りもあるんじゃないでしょうか。よく取り上げられるのは、「推しに恋愛感情を抱いており、他のファンに嫉妬する」というパターンです。いわゆる「ガチ恋」「リアコ」というやつですね。

ただ、私の周りにはあまりこういったタイプがいないため、世界にはそういう人もいるんだな~程度の浅い認識しかありません。それに関しては私の調査不足です(お前の卒業研究じゃねーから)。

なので、今回はちょっと別の視点から考察してみようと思います。テーマは簡単に言うと「解釈違い」です。

 

私の友人にも同担拒否を経験している人がいます。というかこの考察はその友人と喋りながら生まれたものなので、共同著者みたいなものです(?)ジャンルとしては、とあるソーシャルゲームのキャラクターを推している人です。仮に友人Aとしておきましょうか。

友人Aは、比較的マイルドな「同担拒否」です。同担とはいっさい関わりたくない、というタイプではなく、普通にTwitterで同担をフォローしたりもするんだとか。じゃあどのへんが「同担拒否」なの?と聞いてみると、こんな答えが返ってきました。

「自分の中に、推しはこういう性格だっていう理想像みたいなものがあって、それがほかのファンと食い違うのが好きじゃない。たとえば推しは恋愛とか興味なさそうなキャラなんだけど、推しが出てくる夢小説とかBL小説とかを見ると、『○○くん(推し)は恋愛なんかしませんけど?!』って思っちゃうんだよねえ」

なるほど。

友人Aの言うことは、いわゆる「解釈違い」にカテゴライズできると思います。とくに二次元のキャラクターは、公式からの情報のみでできていますから、公式が言及していない余白についてはいくらでも解釈が可能なわけです。だからこそ、ボイスが実装されたときに「なんか思ってた声と違った……」なんてことが起こりうるんですね。

友人Aの名誉のために言っておくと、彼女はあくまで「公式が絶対」と思っているタイプのファンです。なので「公式が解釈違い」ということではなく、ファンの間での解釈違いに悩んでいるようです。

友人Aは推しに恋愛感情を持っていないので、他のファンに嫉妬しているわけではありません。「自分の中の推し像」と「他のファンの中の推し像」が食い違うのを見たくない、と言えるでしょう。

同じ推しを見ていても、推し方は人それぞれです。たとえば「推しは世界一かっこいい」と思う人もいれば「推しは世界一かわいい」という人もいますし、「推しには幸せでいてほしい」という人もいれば「推しを泣かせたい」という人もいるでしょう。みんな違ってみんないい──で済めば楽ですが、そうもいかないのが複雑なオタク心。たとえ恋愛感情を持っていなかったとしても推しは美化してしまうものですし、自分の頭の中の推しがいちばん輝いてるんだ!と思うのも無理はありません。

 

さてここで、三次元の話をしたいと思います。私の推しについては前の記事「GOT7を知ってくれ」をお読みください(隙自語)。

kindfruit.hatenadiary.com

私はKPOPアイドルをここ一年ほど推しています。簡単に会いに行ける距離ではないし、なんというか現実味がないので、三次元の中でもだいぶ二次元寄りのジャンルではありますが、推しが生身の人間であるという点において二次元とは大きく異なります。

私は同担拒否をしたことがないと書きましたが、先ほどの友人Aと似たような複雑な心境になったことがあります。それは「推しのドラマ出演」です。

私の推しは恋愛ドラマに多く出演しています。それなりに主役を張るような方なので、まああるわけですよ。キスシーンとかが。ジャニオタさんにも似たような状況がよくあるのではないでしょうか。私自身は、キスシーンに拒否反応を示しまではしませんが、「うーーーーーーん」という気持ちになってしまいます(急に語彙力を失う)。

あらためて明記しておきますが、私は推しに一切の恋愛感情を持っていません。つまり、相手役の女優さんに嫉妬しているわけではないのです。じゃあなんでフクザツな気持ちになるのか?おそらく、その原因が「解釈違い」だと思うのです。

私の推しは、「清純派」という括りに入りそうな人です。髪色は常に暗く、アクセサリーもあまり身に着けません。衣装も他のメンバーに比べて露出控えめなものが多いので、おそらくそういう方向性で売っているのでしょう。私生活もほとんど見せず、とくに女性関係が話題になることもありません。つまり、私の中で「真面目で清楚」というイメージが確立しているわけです(もちろんそれ以外のイメージもありますが)。

しかし恋愛ドラマの撮影となれば、女優さんと恋愛関係を演じることになります。こんなことを言っては俳優ファンの方に笑われてしまいそうですが、「私の推しは付き合ってもいない女性とキスなんかしない!!!」となってしまうわけですね。

そんなことを言い出すと「そもそもアイドルやってる時点で不特定多数の女性に愛を振りまいてるじゃん」となりそうですが、私の推しはあまり「ファン=恋人」という姿勢を見せません(※個人の見解です)。「結婚して」というファンのコメントを見て渋い顔で「…sorry」とぶった斬るようなアイドルです。なので、「推しがアイドルである」ことと「推しが清純派である」ことは私の中では矛盾していないのです(※個人の見解です)。

念のため書いておきますが、推しのドラマ出演はとても誇らしいことだと思っていますし、どんどん活躍の幅を広げてほしいと思っています。あくまで私が恋愛シーンで「うーーーーーーん」となるだけ。それだけです。演技までできるなんて世界一天才じゃん!!!!!と思っている単純なオタクなので。

 

長々と書きましたが、要は三次元に対しても解釈違いは起こり得るということを言いたかったんですね。生きている人間とはいえ、ファンはアイドルの一部しか見ていませんから。

ただし、解釈違いがあるからといって同担拒否になっているわけでもないのが難しい。「同担拒否の原因のひとつとして解釈違いがある」けれど「解釈違いが必ずしも同担拒否につながるわけではない」。これに関してはもう「推しの愛し方は人それぞれだなあ……」という陳腐な感想になってしまいます。ここまで読んできて結論それかよとガッカリしたみなさん、誠に申し訳ない。

ただ、冒頭のアンケートはここで終わりではありません。最後にこんな質問があります。

・どのような推し(芸能人やキャラ)なら同担拒否をしてしまうと思いますか?

これまた難問。いろいろ悩んだ結果、こんな考えに至ったよということも書いておこうと思います。

KPOPアイドルを推して一年、新たなグループを好きになりました。そちらのグループは全員三十代ということもあり、大人の余裕を武器としているので、女性との共演や恋愛報道があっても若いアイドルほど大騒ぎにはなりません。なので私も、いくら彼らが恋愛ドラマに出ていようが平常心で見ることができます。

このグループは、数あるアイドルグループの中でも「ファンとの距離が近い」のが特徴ではないかと思っています。自宅から生放送をするメンバーもいれば、SNSでファンの投稿をチェックしているメンバーもいます。さらに、メンバーから直接メッセージが来るアプリもあります(佐藤健の公式LINEみたいなものをイメージしてください)。住む国が違うとはいえ、手を伸ばせば届きそうな感じがあるわけです。

これは本当に好みの問題ですが、私はアイドルに「現実味のない存在」でいてほしいと思っています。なぜかというと、アイドルの生きている世界に自分を存在させたくないから。認知とか一生いらない、というタイプのオタクなのです。(その点先述の推しはほとんどプライベートを見せないので、私の好みと一致しています。)二次元オタクの方には「推しの部屋の壁になりたい」と言えば伝わるでしょうか。

とはいえ世の中私のようなファンばかりではありません。むしろ距離の近さを喜んでいるファンのほうが多数派でしょう。そうなると、私は大半のファンと「解釈違い」を起こすことになるわけです。困った。

誤解のないようにしつこく書きますが、距離が近いことを悪いことだと思っているわけではありません。私の好みと一致していないというだけです。というか何だかんだ「ヒャッホーー供給だ!!!!」と舞い踊っています。単純なオタクです。

なぜ距離が近いことが怖いかというと(嫌というより怖いのほうが当てはまります)、そこに「危うさ」を感じてしまうからだと思います。生放送をすればどうしても視聴者数の変動が気になるでしょうし、エゴサをすればアンチの声が目に入ることもあるでしょう。そういった不安定なものを拠り所としている彼らが心配になってしまうのです。ファンの需要とか気にしなくていいから、推しにはハッピーなことしかない世界に生きていてほしい。どうしてくれようこのクソデカ感情。

 

もはや何の話だったかわからなくなってきましたが、この「距離の近さ」が同担拒否につながるのかもしれない、と思ったのです。距離が近ければそのぶん推しについての情報は増えますし、「自分の中の推し像」もより詳細になっていくでしょう。つまり「自分の中の推し像=真実」という図式が生まれやすいのではないでしょうか?

たとえば「私の推しには彼女がいない」という解釈があったとしましょう。もしステージやテレビ番組でアイドルを見るだけであれば、「彼女いないとは言ってるけど、単にファンサービスとしてそう嘘をついてるだけかも……」となるかもしれません。なぜなら推しの私生活を知らないからです。

ですが、これが私生活を公開するタイプのアイドルとなると、「自宅からの生放送をやってたけど、いかにも男の一人暮らしって感じだった」とか「SNSに家族とのお出かけ写真を載せてるってことは、休日は彼女とじゃなくて家族と過ごしてたんだ」とか、そういったことが積み重なって、「私の推しには彼女がいない」という解釈が現実味を増すわけです。しつこく書きますが、別に「推しに彼女がいない」という解釈はすべて間違っていると言いたいのではありません。あくまで「解釈」であることを忘れてはいけないというだけです。

そうなると、「推しもいい歳なんだから彼女くらいいるでしょ」という同担がいた場合、見事に解釈違いを起こすことになります。これが同担拒否につながったりするのではないでしょうか。

 

結論としては、

・同担拒否のファンの中には「解釈違い」が原因の人もいる

・二次元でも三次元でも解釈違いは起こり得る

・推しとの距離の近さが解釈違いにつながることもある

・「自分の中の推し像」を作るのはいいとして、それが公式だと思い込むといろいろ大変

……という感じでしょうか。もうこれ同担拒否の記事じゃなくて解釈違いの記事だな?タイトル詐欺ですみません。

いやはや、想像以上に長くて取っ散らかった記事になってしまいました。最後まで読んでくださったみなさん、ありがとうございます。

正直もう「推し方はみんな違ってみんないいよね~~~」みたいな心境ですが、どうにかこうにか同担拒否と解釈違いについて考察してみました。こんな考察もあるよ!という方はぜひブログを書いてください。大喜びで読みます。

同担拒否について書くきっかけをくれた友人Aと、アンケートの主催者である@sotsuron_2020様に感謝を述べてこの記事を結びたいと思います。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

GOT7を知ってくれ

 

うわっ……GOT7の知名度、低すぎ………?

 

そうなんですよ。

この世にこんな最高なアイドルが存在していいのか?????というほど魅力的なのに、いかんせん日本での知名度が低すぎる。

たぶん読んでるみなさんも「そもそもなんて読むねん」と思ってらっしゃることでしょう。「ガットセブン」と読みます。韓国語の発音ではガッセブン。略してガッセ

布教に良い記事はないかと探しても、「多国籍KPOPアイドルグループ『GOT7』って?メンバーの人気順は?調べてみました!」みたいなのしかない。私はもっと、オタクが主観と偏見マシマシで愛を語っている紹介記事が読みたいんだ。

オタクの書く紹介記事って、「このグループ気になるな~~」という入り口にもなるし、ハマった後に読み返せば「○○のことをこんなに的確な語彙で表せる人がいるのかよ………天才だな………」となるしで、一粒で二度おいしいんですよね。だからもっとみんな書こうね。

 

 

というわけで、書きました。

ハァ文才ねェ!語彙力ねェ!ファン歴それほど長くねェ!

という三重苦ではありますが、愛だけはあるのでなにとぞ石を投げないでください。

 

それでは紹介していきます。

 

 

どうでもいいですが、よくメンバー紹介記事に丁寧に書いてある「デビュー年」「誕生日」とかの情報、読み飛ばしがちじゃないですか?(個人の意見です)

というわけで今回はその辺をまるまる省略しています。知りたい方はWikiを見てくれ。全部書いてあるから。

 

◎GOT7(ガットセブン)

 f:id:kindfruit:20200521223801j:plain

GOT7 is カオス

 

覚えましたね?これだけは覚えて帰ってください。

(この画像の元ネタが知りたい人は以下のリンクへ)

www.vlive.tv

 

カオスエピソードは枚挙にいとまがないんですが、

・たたいてかぶってジャンケンポンに白熱して机を破壊

・リーダーの顔に全員でケーキを塗りたくって大はしゃぎ

・ファンを寝かしつけるコンセプトの番組なのに爆音で歌い出す

ぐらいをあげておきましょうか。

早い話が全員男子高校生です。箸が転がってもおかしい年頃です。(※成人済み)

余談ですが、SEVENTEEN(13人組)が好きな友人にGOT7(7人組)の動画を見せたら「なんで人数半分なのにGOT7のほうがうるさいん?」と言われたことがあります

 

まだGOT7がやかましいって話しかしてないですね。人数すら書いてなかった。グループ名のとおり7人組です。ラッキーセブン。

 これはどんなグループを推してる人にも共通の感覚じゃないかと思うんですけど、「個々でもキラッキラに輝いている人達が、ひとつのグループとしてデビューして、あまつさえ尊い関係性を築くなんて、そんな奇跡ある???」って思ったことありませんか?私は毎日思っています。

7人全員が歌も上手けりゃダンスもできてハイスペックで性格も魅力的で、なんと顔まで良くて、そのうえ集まるとさらに輝きを増す……そんなことありますか?あるんですよ。信じてください。

GOT7の最大の特徴は、なんといっても多国籍なこと。韓国人×4、中国人、アメリカ人、タイ人で構成されています。「KPOPアイドルってみんな同じ顔に見えちゃう………」という方にも比較的見分けのつきやすいラインナップになっているはず。

 

 

KPOPといえばイケイケで強そうな曲、というイメージがあるかもしれませんが、GOT7はどちらかというとお洒落でスタイリッシュ系の曲が多いです。

曲も振り付けもとにかく美しいのですが、なにぶん私にそれを説明する語彙力がないため、こればっかりは「動画を見てくれ」としか言えません(紹介記事とは)

 

ほら、みんなスーツ好きでしょ?????いまならスーツを着た美男子×7がなんと無料!!!!!!見るしかないね!!!!!!!

ダンススキルとスタイルの良さを持ち合わせた彼らに、道具を与えるとどうなるか?

こうなります。

youtu.be

どこでもドアがこんなにスタイリッシュに活用されることありますか???鬼に金棒、虎に翼、GOT7にどこでもドア。(どこでもドアではない)

 

 

そうかと思えば、こんな元気な曲もこなせちゃいます。

youtu.be

 この曲がリリースされてからというもの、毎日これをアラームに目覚めているんですが、一度たりとも二度寝したことがありません。寝起きのボケボケ頭に生きたまま届く、それがThursday。朝に弱い方にオススメの逸品です。

 

何が恐ろしいって、いまご紹介した2曲、どっちもタイトル曲ではないんですよ………。こんな名曲をカップリング曲にしてしまうなんて、どれだけ名曲ぞろいなのか???末恐ろしいばかりです。

まだまだ紹介したい曲はありますがこのままだとこの記事が卒論ばりの長文になりかねないため、このあたりでストップしておきます。

 

 

では、メンバー紹介に移りましょう。年齢順に紹介していきます。

 

◎マーク(マーク・イェントゥアン)

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刮目せよ、この美貌。

もはや説明は不要でしょう。GOT7きってのビジュアル担当、マークです。

出身はロサンゼルス、特技はアクロバット、当然ながら英語もペラペラ、という漫画を地で行くハイスペックぶり。ご実家にはなんとプールがあるそうです。地で行くというかもう漫画そのものじゃん。

最年長でありながら、行動はまるで末っ子のように愛嬌たっぷりでファンサも旺盛。「カメラに向かってポーズ」を要求されると、「100点満点の笑顔でウインク→顔を覆って恥ずかしがる」というパーフェクトなコンボをキメてきます。アイドルとして満点すぎる。

「カワイイ」に全振りかと思いきや、ステージに立つと超低音ボイスでラップをかましてくるというギャップの鬼。英語パートなんてあろうものなら、ネイティブ発音をくらってそのまま死にます。そのうえ得意のアクロバットまで披露された日にはもう生きて帰れません。逃げ場はない。

性格は超マイペースで口数も少なめですが、テンションが上がると誰よりもはしゃぎがち。口より先に手が出るタイプなのか、メンバーと喧嘩して車のエアコンを破壊したという伝説があり、「LAギャングスター」といじられています。

外国人メンバーなのに誰よりも辛いものが好きだったり、英語が完全に韓国語訛りになっていたり、独り言まで韓国語だったり………と、すっかり韓国に染まりきっているマーク。メンバーからは「キム・マーク」「英語の上手い韓国人」なんて呼ばれることも。

 

JB(イム・ジェボム)

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二次元………?

アニメとかでこういうキャラ見たことありますよね?色白・切れ長の目・ミステリアス・儚げ、みたいな………CVはたぶん宮野真守櫻井孝宏。しかもこの写真ではよく見えないんですが、なんと左まぶたにほくろが二つ並んでいるんですよ。そんなんアニメのキャラデザでも見たことないわ。

ところがどっこいJBさんは三次元に実在しており、GOT7のリーダー兼メインボーカルを務めていらっしゃいます。なんて素晴らしい世界に我々は生きているのでしょうか。

才能あふれるGOT7の中でも、飛び抜けて多才で感性豊かなJBさん。メインボーカルにふさわしい美声を持ち、もともとブレイクダンスを習っていたことからダンスのキレも抜群、さらには作詞作曲も得意ときています。逆に何ができないんですか?と問い詰めたくなりますね。

なお、その実態は”残念なイケメン”です。みんなこういうギャップ好きでしょ????私は好きです。年下メンバーから好き放題いじられ、親父ギャグを連発しては怒られ、リーダーなのに他メンバーに仕切り役をかっさらわれる………という不憫系。

デビュー時から「シック&セクシー」を自称しています。実際半端ない色気があるのに、自称してるせいでネタと化しているあたりがなんとも彼らしい。

芸術肌のご多分に漏れずというべきか、おうちで猫を飼っています。しかも5匹。猫飼いには珍しく、一切猫たちの写真を公開しないのですが、その理由は「大切すぎて誰にも見せたくないから」。ヤンデレ属性まであるのかよ。

 

◎ジャクソン(ワン・ジャクソン)

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ヨッ!!!ギリシア彫刻!!!

何度見ても生身の人間とは思えぬ造形美。GOT7のバラエティ担当、ジャクソンです。もう一度言います、バラエティ担当のジャクソンです。

このギリシア彫刻がひとたび口を開くと誰よりもやかましいんだから世の中わかりませんね。ジャクソンはとにかく何をやってもおもしろいし、場を盛り上げてくれるムードメーカーです。表情がコミカルでリアクションも大きいので、彼が出てくる動画ではほぼ毎回「オタクが画像リプライに使うスクショ」がたくさん撮れます。

香港からやってきたジャクソンは、超異色の経歴を持つことでも有名です。なんと彼は元フェンシング選手。しかもユースオリンピックに出るほどの実力者だったのですが、突然KPOPアイドルになりたいと言い出します。両親には「アジア一位にならないと韓国には行かせない」と反対されたものの、次の試合でみごと優勝して約束を果たし、韓国にやってきた────という、スーパーミラクルボーイなのです。

多国籍アイドルなGOT7の中でも、屈指のマルチリンガルなジャクソン。韓国語や英語はもちろん、香港出身なので中国語もネイティブですし、加えて広東語やフランス語も話せるんだとか。こっちなんて日本語ですら「待って」「無理」「尊い」の三語でやりくりしているというのに。

持ち前のハスキーボイスを活かし、曲中では基本的にラップを担当していますが、最近ではメロディーラインを担当することも多いです。特に、先ほど紹介したThursdayのサビにはジャクソンが欠かせません。中国でソロ歌手活動もしており、絶大な人気を誇っています。

 

◎ジニョン(パク・ジニョン)

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 あいつこそがジブリの王子様

清潔感あふれるルックスで「王子様」「ジブリにいそう」「初恋を連想させる男」等々の評価を受けているジニョン。本国のネット記事では「初恋捏造男」なるパワーワードまで頂戴しています。みなさんも手近な鈍器で頭を殴打するなどして初恋の記憶を失いましょう。今日からあなたの初恋はパク・ジニョンです。

妄言はこのあたりにして、真面目に紹介していきましょう。「GOT7のお母さん」とも呼ばれるジニョンは、騒がしいメンバーたちを一歩引いて眺めていることが多く、ボケの渋滞しがちなGOT7の中では貴重なツッコミ役です。

KPOPアイドルにしては珍しく、髪も染めなければピアスもタトゥーもしないという風紀委員長。SNSにも疎く、デビュー七年目にもなってストーリーズのあげ方を知らなかったことが発覚したりして、「もしかして昭和生まれ………?」とささやかれることも。そんなこんなで堅物のイメージがありますが、根は意外といたずらっ子だったり、変なところで抜けていたりします。

アーティストとしては、メインボーカルやメインダンサーの肩書こそないものの、透き通る高音ボイス&いかなる時も体幹のブレない安定したダンススキルを持ち、安心して眺めていられるパフォーマンスをしてくれます。意外とムキムキなところもポイントです。

「いかにも韓流ドラマに出てきそうな顔をしてるな~」と思ったそこのあなた、大正解です。彼は俳優としてドラマや映画でも活躍しています………が、その演技力のせいでメンバーから「また演技してるんでしょ」と疑われまくり、リアル狼少年みたいになっています。かわいそう。

 

◎ヨンジェ(チェ・ヨンジェ)

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 ヨンジェの笑顔は世界を救う

じゃあ笑ってる画像貼れや!!!!というご指摘は甘んじてお受けします、すみません。このGOT7×お花シリーズが大好きなものでして………。信じてもらうためにヨンジェの笑い声まとめ動画でも貼っておきますね。

www.youtube.com

いやー、何度聞いても良い笑いっぷりですね。こんなに大口あけて笑う子なかなかいませんよ。動画を一秒でも聞いた方ならおわかりかと思いますが、ヨンジェの声は非常によく通ります。そのうえ歌唱力がハチャメチャに高いので、GOT7の押しも押されもせぬメインボーカルとして大活躍しています。ラスサビで上をハモらせたら右に出るものはいない。また、JBと並ぶ作詞作曲担当でもあります。

その明るい笑顔から「みんなの太陽」とも呼ばれるヨンジェですが、先ほどの写真を見てもわかるように、撮影となると途端に気だるげセクシーなお兄さんに変身します。GOT7七不思議のひとつですね。

実はかなり頭が切れる子で、ずる賢い一面もあったりします。以前「逃走中」をさらに大規模にしたみたいな企画をやったことがあって、逃げる役のヨンジェはメンバー6人から街じゅう追いかけ回されたのですが、とっさの機転でメンバーたちを次々と撒いて悠々と逃げおおせていました。そして大口をあけた高笑い………。このギャップが堪りません。

なお、そんなIQの高いヨンジェも愛犬の前では無力です。愛犬ココ(マルチーズ)への溺愛ぶりはすさまじく、彼のインスタは本人より犬のほうが登場頻度が高いのでは?というレベル。「ファンとデート♡」というコンセプトの生放送をしたときも、画面の前の”カノジョ”を置き去りにしてココとたわむれ続ける始末。「ココ様には勝てんよ………」と数多のファンが悟りの境地へ達していました。先日ついに愛犬とのペアルックブランドを立ち上げ(!)、そのココ愛はとどまるところを知りません。

 

 ◎ベンベン(クンピムック・ブワクル)

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 隠しきれないファビュラス。

微笑みの国タイからやってきたプリンス、ベンベンです。お花で半分隠れていますが、ぽってり唇がチャームポイント。ただし、彼を見分けるポイントは顔ではなく脚です。私の友人(SEVENTEEN推し)をして「股下が鎌倉街道と言わしめたその長すぎる美脚、みなさんもぜひその目で確かめてみてください。

故郷のタイでは皇子さながらの人気を誇り、また派手めでゴージャスなファッションを好むことから「金持ちキャラ」が定着しているベンベン。でも、中身はとてもはっちゃけた子です。唐突に奇声をあげたり、彫りの深い美顔で変顔を連発したり、撮影しているメンバーの後ろで急に逆立ちを始めたり………と奇行に走りがちで、とにかく自由な末っ子気質。よく年上メンバーにちょっかいを出してはシメられています。

しょっちゅう「クレイジー」と形容される彼ですが、自分よりもメンバーたちを優先する思いやりの深い子でもあります。特に、同い年のユギョムとの絆の深さは涙なしには語れません。

どこのKPOPグループにもだいたい一人ぐらい「ガールズグループのダンスをやたら覚えてる子」がいるんですが、ベンベンもその一人。手足がとんでもなく華奢なので、女装にも一切の違和感がなく、ファンからは「いまからでもガールズグループでデビューし直すべきでは???」との意見が多数出ています。

とはいえGOT7はボーイズグループなので、ちゃんとイケイケなダンスもこなします。手足がとにかく有り余っていて、ダンスが映えることこの上なし。ささやくような甘いラップも魅力的です。デビュー時は誰よりも身長が低く童顔だったのに、別人のように大人っぽく、すっかりエキゾチックでファビュラスなお兄さんに変身しました。これもGOT7七不思議のひとつです。

 

 ◎ユギョム(キム・ユギョム)

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チャームポイントは泣きボクロ

 GOT7の末っ子にしてメインダンサー、ユギョムです。グループではもっとも背が高く(182cm)、年上組に上から目線(物理&精神)をかましています。

彼の特徴はなんといってもキレッッッッキレのダンス。もはや持て余すレベルの長い手足に、スタイリッシュな振り付けがよく映えます。さまざまな曲でソロダンスパートを任されており、メンバーからも「うちのダンス番長」的な扱いを受けています。歌唱力も高く、ガラスのように透き通った高音ボイスが魅力。最近では作曲活動にも積極的に参加しています。

外見だけだと、高身長と大人びた雰囲気があいまってとても末っ子には見えないユギョムですが、中身はほぼ5歳児。「好きな食べ物はピザとチャーハンとオムライスとチョコシェイクと………」というザ・子供舌なのです。ちなみに韓国語だとピザは「ぴじゃ」と発音するので、おこちゃま感が倍増してなんだかお得な気分になれます。つい先日もふもふの子犬を飼い始めたところ、「赤ちゃんが赤ちゃんを飼うな」とのご意見が寄せられたとか寄せられてないとか。

年上メンバーにしょっちゅうダル絡みをする生意気な面もありますが、なんだかんだ愛され末っ子なユギョム。最年長のマークとは家が近いためとても仲良しで、アクセサリーや最新iPhoneなどいろんなものをプレゼントされています。また「怒ったところを見たことがない」と言われるほど温厚で純粋なことでも有名です。

まっしろもちもち愛され5歳児でありながら、ゴリゴリにタトゥーが入っているのもギャップポイントです。とくに背中に刻まれた大きな羽根はインパクト大。「私の推し、背中に羽根があってさ~」って言ってみたいみなさん、是非ともユギョムを推してみませんか。

 

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何度見てもとんでもない衣装だ……

 えー、後列左からジニョン、マーク、JB、ジャクソン、ベンベン、ヨンジェ。そしてお兄ちゃんたちに囲まれて渾身のドヤ顔を決める末っ子ユギョム。復習はバッチリでしょうか。

KPOPアイドルは髪型をコロコロ変えるので、「覚えたのに別の写真見たらさっぱりわかんないんだけど!?」となることが多いかと思います。大丈夫、愛さえあればそのうちシルエットでも見分けられるようになるので。

 

写真よりも動いているところを見た方が覚えやすいという方は、この動画をごらんください。

Lullabyという曲の掛け声(コール)練習動画です。メンバーの名前を叫ぶところでちゃんと顔をアップにしてくれているので、どの顔がどの名前かを覚えるのにもってこい。

あと、GOT7のやかましさも十二分に詰まっています。他のメンバーが歌うところでは「キャアアアア!!!パクジニョン!!!!」等々、オタクの悲鳴まで再現してくれるサービス精神。

www.youtube.com

\JB!マーク!ジャクソン!パクジニョン!チェヨンジェ!ベンベン!キムユギョム!GOT7!/

覚えましたか?覚えましたね?

並びがわからんわという方のために書いておくと、ベッドに座っているのが左からジニョン、マーク、ヨンジェ、ユギョム。床に座っているのが左からベンベン、JB、ジャクソンです。

彼らの男子高校生ぶりが伝わったのではないでしょうか。どう見ても修学旅行の夜に枕投げしてめちゃくちゃ怒られる子たちですよね。これでも全員二十代です。最高かよ。

 

ちなみにこの動画、私がこの沼に足を踏み入れたきっかけでもあります。

とあるブログでこの紹介文を目にし、「パジャマでギネスってなんやねんwwwちょっと見てみよ……」と軽率にこの動画をクリックした結果、取り返しのつかない沼に飛び込んでしまいました。

あの、本当にJB氏、なんでパジャマ姿でそんなに歌が上手いん???????なんかこう、ギネスとか取れるんじゃない??パジャマ姿でどれだけ歌が上手く歌えるか、みたいな……(???)
うん、刺さったんですよね……パジャマが。ホントにびっくりしたんだよ。パジャマ出のLullaby担です(?)

takoyakitabetai.hatenablog.com

このブログは本当に愛とユーモアとパワーワードに満ち溢れた最高の記事ばかりなので、是非とも覗いてみてください。ジャニーズ、KPOP、宝塚のどれかが好きだったら間違いなく面白いです。というかオタクと名の付く人はみんな読んだ方がいいです。

 

ここまで長々と怪文書を読んでくださった方、誠にありがとうございました。

最初から最後まで語彙力の終わった文章が続きましたが、とりあえず沼の入り口まではご案内しましたので、あとはみなさんの意志で飛び込んでください。さもなくば私が沼の中から足首を掴んで引きずり込みます。

 

GOT7はいいぞ。

 

以上、沼の底からお送りいたしました。

 

 

 

ちょいちょいネタを乱用していますが、某テニヌ漫画にそこまで詳しいわけではありません。どうか石を投げないでください。

余談も余談ですが、GOT7は7人中5人が目元のホクロ持ち。跡部様もビックリですね。